こんにちは、田舎でWeb系フリーランスを8年しているこーやんです。
8年のフリーランスをしていると、様々なクライアントとのトラブルが起こります。その中でも一番起こしたくないのは、金銭面でのトラブルですよね。
- クライアントが支払ってくれない
- 請求金額と入金金額が違う
フリーランスとクライアント間での主な支払いの流れは、請求書発行してからクライアントが銀行口座に入金ではないでしょうか。
Twitterを見てみると、いろんなクライアントとの間で問題が起こっているようです。
だから本当に未入金はやめてー
キャッシュフローが狂うじゃん
うちは制作会社に約束通り支払っているのにどうしてクライアントは期日守って支払ってくれないの???— しいな (@s_20190520) June 28, 2019
入金がいつも遅れるクライアントさん、遂に未入金のまま音信不通に・・・😩
払ってもらえないことより、毎月まぁまぁの金額をコンスタントに発注してもらってたから、その分どうしよう・・・😂の気持ちの方が大きかったんだけど、そうすると、他から仕事がくるから、不思議。
悪縁断つと良縁が的な?— 申年の次の次 (@hacoxdesign) September 6, 2018
僕は、これまで大きなトラブルが起こりませんでしたが、ここ最近になってクライアントとの支払トラブルが増えてきました。けれど、今はスムーズに解決することができました。
そこで、フリーランスで起こりやすい未払いから守る対策をご紹介します。実体験もご説明しますので、これからクライアントとのやり取りが発生するフリーランスにとって役に立つと思います。
未払いはどんなクライアントでも起こる!僕の体験談
僕は毎回、クライアントに請求書発行して、郵送もしくはメールで送付しています。
客先は企業などの法人から個人事業まで経営規模は大小様々。業種も全て異なり、幼稚園や保育園・建設会社・塾・サロン・居酒屋・病院・公共施設などがあります。
僕に対して、これまでの未払い状況を確認すると、どんな経営規模や業種でも未払いが起こっていて、法人だけを客先の相手にしていれば、未払いトラブルにならないということではありません。
フリーランスをしていると、いつか必ず起こるのが未払いです。
僕は「この顧客なら仕事がスムーズに進みそう」という感じで、ある程度クライアントを選んでいましたのでトラブルは起こらないだろうと思っていました。
これまでに未払いのトラブルが知人で起きていましたが、「僕は大丈夫、そんなことにはならない」となぜか自信があったのです。
しかし、ここ最近になると未払いのトラブル続きが発生・・・。先日起こった未払いは、こんな内容でした。
支払期限を過ぎてしまうクライアント
僕のところではクライアントと保守契約を結んでいますので、毎月請求書は発生しています。発行のタイミングは、月末に請求書発行して、翌月末までの支払期限です。
そんなある日、支払期限が過ぎた月初に入金確認してみると、入金が合わないことに気づきました。
詳しくみたところ、1つのクライアントから入金が無かったことが確認でき、早速クライアントに連絡。すると、「うっかり忘れていました、すみません」との回答が。
忘れてしまった理由を確認すると、「メール添付だったのでスルーしてしまった」ということでした。
たしかにメールで請求が送られてくると、あとで処理しようと考えていて、忘れてしまうことがあるんですよね。僕もつい忘れそうになった経験があります。
そこでクライアントには、メール添付で請求書を案内することはやめて、郵送で送付するようにしました。
郵送にすると、クライアントが手で受け取ることができるので、少しでも未払いを回避することができるのでおすすめです。
これ以降、支払いが遅れるということはありません。
未払いが4か月間も発生するクライアント
僕は各市町村にある商〇会の会員になっているのですが、そのご縁から商〇会が運営している施設のサイト制作をさせていただきました。
しかし、サイト公開以降の4か月間に渡って、保守費用が一切振込されませんでした。その間でも毎月の保守費用は加算されていきます。
まるでアパートやマンションで滞納されているのと同じ状態。
メールで何度伝えても、支払いしてくれそうな感じではありません。
そこで未払い発生から3ヶ月が過ぎた時、僕はある行動をしました。
それは、サイトを非公開にしたのです。
サイトのサーバなど、全て僕が管理しています。アパートの滞納があれば出されてしまうのと同じように、サイトを閲覧できないように対処しました。
サイト閲覧できないようになって困るのは施設側ですよね。閲覧されないと、閉鎖しているとも思われ売上に影響が出ます。
このようにサイト非公開にして2日後、ようやくこれまでの費用全額を支払ってもらう事ができました。
振込手数料が差し引かれて入金してくるクライアント
このトラブルが最も多いのではないでしょうか。
ホームページの管理引き継ぎを依頼していただいた建設会社。
サイト制作は別会社に依頼していたけど、その後の管理ができないということで僕が引き継ぐ形になりました。
毎月の保守費用で請求書を発行してから、入金確認。すると500円ほど足りません。
早速、クライアントに確認してみたところ、「他の業者にも手数料は差し引いて支払っているから、同じようにした。」となんとも意味不明な回答。
他業者が良いから僕のところもいい訳じゃありません。
僕は自分の仕事にポリシーを持ってしています。少額の未払いがあると、その程度というように思われているようで、すごく嫌なんですよね。
請求書にも手数料は負担と注記していたので、そのことを伝えて無事解決することができました。
これで、未払いだった一部の費用も回収することができました。
フリーランスが未払いを回避する方法
フリーランスとクライアントとやり取りする場合、他業種に比べて支払いトラブルが多くあるように感じます。
個人の見解としては、フリーランスは技術力があっても経理や事務処理には疎いためだと感じています。
クライアント「他の業者への支払いも手数料は差し引いているから良いよね」
フリーランス「それなら良いですよ」
これではダメなんです。
そこで、フリーランスがクライアントとやり取りする際に、大切なことを3つご紹介します。
契約書は必ず作ること
基本的なことになりますが、契約書は絶対交わしてください。
これは、絶対です。
フリーランスの中では、しっかりと契約書を交わす人が少ないです。僕自身もフリーランスと仕事を進めることがあるのですが、「契約書をしたことがない」という人が多いです。
「契約書をしたことが無い=常識を知らない」と感じるクライアントもいるので、注意しなければいけません。
僕のところにホームページの管理依頼していただくお客様と話を進める時でも「サイト制作してくれた時、特に契約書はしていないよ」と聞くことがあります。
10万円以上などの高額はもちろんのこと、数万円でも契約書は結ぶべきです。
フリーランスであるあるなのは、「このクライアントなら大丈夫そう」という根拠のない理由で契約書をしない人です。お互い気持ちよく業務遂行するためにも契約書は交わすようにしましょう。
契約書を交わすだけで、関係性を正すこともできるので仕事もスムーズに進めることができますよ。ちなみに僕はこれまで全てのクライアントと契約書を交わしています。
そして、契約書の中には「甲(クライアント)が乙(フリーランス)の指定する銀行口座に送金することにより支払う。なお,振込手数料は甲の負担とする。」と記載します。
これによって、振込手数料を差し引いて入金したクライアントがいたら「振込手数料について契約書にも記載しているから払ってよ」と伝えることができるのです。
契約書に記載していたら、クライアントは従うしかないのです。もしそれでも従わなかったら、解約すれば良いだけの事になります。
請求書に注記を記載すること
クライアントはいつも契約書を見ている訳ではありません。そこで、毎回発行する請求書には注記を記載するようにします。
- 銀行振込の手数料は、貴社のご負担となります。
このたった1つの注記を書くだけで、一部の未払いを防ぐことができます。
フリーランスの中には、注記を書いて請求しても振込手数料が差し引かれたクライアントに伝えることができず、泣き寝入りしている人もいます。(少なくとも僕の身近では、3人ほど)
これをしてしまうとクライアントは「やっぱり、振込手数料込みの請求金額なんだね」と勝手に納得されてしまうのです。
これについてフリーランスに対して、僕は思うことがあります。
だったら、注記なんてしないで振込手数料を差し引いて請求しろ、と・・。
ほとんどのフリーランスは、技術力を売りにして成立している仕事です。その技術力を「振込手数料が未入金だけどまぁいいか」とする必要はどこにもありません。
このような事を続けると、フリーランス自身の価値も下がってしまいます。
それでも、クライアントになんて絶対言えないよって思っている方がいるはず・・・。
そう思った方は、クライアントとの距離が縮めていないのではないでしょうか。
お客様は神様ではありません。
お客様のなんでもいう事を聞くのは商売ではなく、良い方が悪いですが奴隷と同じです。
僕は、クライアントと対等になって話すことができなければ、支払いだけでなく仕事もスムーズに進めないと思っています。
Web制作の仕事に関しても同じで、お客様の意見や指示を全て聞いて最高のサイトが出来上がるのなら僕の存在価値はないのです。
そしてフリーランスは作業者になるのではなく、プロとして意見を取り入れなければ最高のサイトに仕上がりません。
こういう考えで支払いに関しても、こちらの意見を伝えることができる環境作りが大切になります。
クライアントが困ってしまう事を持っておくこと
僕はクライアントと毎月の保守契約をしています。
毎月、安定して入金があるとはいえ、いつクライアントからの未払いが発生するかわかりません。そこで、サイトが見れなくなったらクライアントが困ってしまうような事をフリーランス側で持っておかなければいけません。
例えば、ドメインやサーバです。
ドメインやサーバなどを維持管理することで、もし未払いが発生したらサイト非公開にしてしまうなどの対処ができます。(もちろん、こういう契約を交わしてくださいね)
サイト非公開にされたら困るのはクライアントなので、支払いをしてくれるようになります。
ホームページの引き継ぎ管理について依頼されるクライアントにこれまでの形態を聞いたとき、サーバやドメイン管理はクライアントでしていて、サイトの維持管理はフリーランスがしていると意味不明な回答があります。
もし僕がクライアントなら、そのフリーランスとは解約します。だって解約してもサーバをドメイン管理がクライアントがしているので影響ないですからね。
このようにクライアントにとって、フリーランスがいなければ困る状況を作らなければサイトの維持管理は継続することができません。
ケータイ電話も同じでスマホ買っても通信会社と契約しなければ、意味がないのと同じです。
消費税増税により、一部の未払いが発生?
2019年の10月に消費税増税となります。
僕のクライアントにも増税分を負担してもらいます。その増税したタイミングで請求書も10%になるので、消費税増税分の2%の未払いが発生する懸念があります。
もし、消費税分が入金されていないなどあったら、クライアントにも伝えるようにしましょう。
もちろん、増税するのなら事前案内は必要です。メール案内や郵送案内用の文章を以前の記事で紹介しているので、是非そちらも参考にしてみてください。
フリーランスの中にはクライアントから消費税を請求していない人や10月以降も8%を維持する、ちょっと意味不明な人がいます。
消費税は国が決めた内容で、クライアントに請求できる税金です。
10月以降の請求書には10%の消費税をしましょう。
未払いを防ぐために保険を使う
僕はこれまでご紹介してきた方法で、クライアントとも末永いお付き合いをさせていただいています。そのため、保守管理の解約率は0%です。
これまで依頼していただいたお客様をフルサポートしていて、契約していただいた方を応援したいという気持ちで仕事をしています。
しかし、それでも未払いが怖いというフリーランスにおすすめの情報、【FREENANCE】(フリーナンス)というサービスをご存知でしょうか。
フリーナンスは、クライアントからの代金回収を代わって入金をしてくれるサービスです。
簡単に説明すると、フリーランスが発行した請求書をフリーナンスが買い取ってくれて、フリーナンスからクライアントに請求される仕組みです。
さらに、仕事中に起こってしまった商品の欠陥などの損害賠償を最高5,000万円まで守ってくれるのです。引受会社は大手保険会社でもある損保ジャパン日本興亜なので安心です。
これまで、僕が知っているフリーランスで多くの料金未払いなどを見てきました。大きな請求金額だった人は、未払いが原因で倒産となったところもあるほどです。
そういったことにならないために、守れるところは自分たちで守らなければいけません。
そんなクライアントからの料金未払いの対策として、【FREENANCE】(フリーナンス)は強い味方ですね。